貴乃花部屋の朝稽古見学で感性を研ぎ澄ます!
2015.04.21
クラスA 春の感性経営塾の企画で、貴乃花部屋の朝稽古見学への参加は、TVでしか相撲を見たことのない私にとって、それは衝撃的な経験となった。

たった4M四方の土俵は声を出すのもはばかれるような神聖な気配を漂わせ、ただ力士の息遣いとぶつかり合う音、指導の叱咤の言葉の中に凛として存在していた。足下から頭のてっぺんまでとことん汗かき砂にまみれ、繰返しぶつかり、もう足も前に出る力もないはずなのにそれでもなお…絶句。腹から噴き出る汗は涙にも見えた。世間に言う“かわいがり”は、弟子を高みに極めるため、体が動かなくなるくらいに、窮地に追い込む。しかしそこを乗り越えなければ、勝者となり賢者となりえない。
貴乃花親方はお弟子さん達の人生まで考え手綱を緩めることなく叱咤激励し、女将の花田景子さんを通してやさしく気遣いをされ、自分の子供以上に愛情を注がれることでこの“かわいがり”は成立しているのだと思った。

私の薬局にもかわいい職員がいる。果たして自分は職員に志をきちんと伝えているのだろうか、そして愛情が足りないばかりに甘やかしていないだろうか?薬局は朝稽古の土俵のように緊張感を保っているのだろうか?目標に向って職員同士が家族のように助け合いその達成感を共に味わえているのだろうか?
出来ない理由をまくしたてるのでなく言いわけを探すのでもなく、黙してその高みを目指し己と戦い続けることが、共感者を呼び、いつしか万人の支持を得ることが出来るのではないだろうか!薬局が地域にしっかり根を張って存在価値を確立するという大願を成就するために、背中を押していただいた朝稽古見学となった。