宮本亜門ワールドとの遭遇!
2015.07.22
いよいよ私の嫌いな熱い夏がやってきた。こんな時こそ、感性を刺激して心を研ぎ澄まそう!“心頭滅却すれば火もまた涼し”である。

今回の挑戦は【オペラ】
オペラ「魔笛」はモーツァルトの三大オペラのひとつで、モダンで過激、とにかく楽しいオペラ。ベートーヴェンが「モーツァルトの最上のオペラ」と絶賛し、ワーグナーも「真のドイツ・オペラは、この『魔笛』から始まる」と賛嘆し、モーツァルト自身も亡くなる間際に「魔笛が聴きたい」と言っていたほど愛着のあった作品。

そして出会いは【宮本亜門さん】www
日本人として初めてモーツァルトの故郷であるオーストリアで、プロジェクションマッピングを使用したハリウッド映画のような臨場感ある演出現地プレミアで大絶賛され、とても高い評価を得る。すべてが人間の手で作られる最大規模のドラマと言われるオペラは、同じ作品でも演出如何で全く異なるテイストとなる。

約260年前に生きてきたモーツァルトの人間らしさが亜門演出によって現代に蘇る様は、まさに亜門マジックだった。百聞は一見にしかず、是非観賞されることを勧める。

この亜門さんの講演も素晴らしかった。とにかく人の心に出入りするのがうまいのである。ご自身の(引き籠り?)半生を自虐的に紹介されていたが、弱さがその人間らしさを生み、それを表現することで共感を呼び、亜門さんの魅力となっているのであろう。

彼は、演出家として、素晴らしい作品をどうやって作りあげているのだろう?人の可能性を引き出す奉仕型リーダーシップがその真髄なのだそうだ。
*クリエーション
枠を外し(異種格闘技の凸凹チームを作る),新しい時代と化学反応し新しい時代に共鳴する。
*コミュニケーション
自主を促し(ブレインストーミング)、個性や才能を伸ばすため能力を発揮しやすい環境作りをしていく。そのために自分をさらけ出し場を和ませたりして役者の心を引き出す。(その際に批判しない、ダメ出ししない)

違う意見があっていい。
違う視点があっていい。
違う発想が面白い。

そして、新たな発見

小さな自信から喜びへ

最後に、彼は人生の目的を語る。
演出家という職業の枠で答えない。人間は進化し続けている。人間の可能性を信じ新しく見たことのないワクワクを感動を通して多くの人に伝えたい、愛嬌のある表情で心の底から楽しそうに話す。

私も自分にこう問いかけてみた「お前は何がしたいんだ?」