【奇跡のリンゴ】木村秋則さんの生きざまを薬局の未来に重ねる
2016.02.08
 木村秋則さんは常識では不可能といわれた、農薬と肥料を使わない自然栽培でリンゴを実らせました。それは「奇跡のリンゴ」と呼ばれています。“力強さがあって、おいしい”本来のリンゴの持つエネルギーをMAXに引き出すこの農法は、無収穫・無収入になるなど苦難の道を歩みながらも11年もの歳月を経て数多くの失敗の上で1つの調和した農法として確立していきます。
 飾らない言葉で語りかける木村さん、歯のない屈託のない笑顔が相まって素朴な中にも夢を追いかける熱い想いが伝わってきました。

 木村さんの生きざまを薬局に置き換えても、共感できる部分が多くありました。
 保険調剤という制度ビジネスから視野を拡げて、お客様の健康を守るという本来の目線で自らの感性で新しい薬局スタイルを確立していく姿勢が大切なのではないか!追い風の時は、根っこを伸ばす努力を怠りがちかもしれませんが、今こそ木村さんのリンゴの木のように太く長い白い根を土の下に這わせる時なのかもしれません。

 地球からすればほんの一呼吸にも満たない時間にたまたまその一つの地域に薬局を構えているだけのこと、でもそのひと時でもその地域に住む方々が健康に生きていけることに薬局が少しでも調整役として機能できるとしたらそれが存在する喜びなんだと思います。
限られた時間を大切に、信念をゆるがず正直にあきらめず勇気を持って前に進んでいくように木村さんに背中を押された気がしました。