糖尿病とは、インスリンの分泌障害やインスリンの作用不足により、細胞内に糖が正常に取り込まれず、慢性的な高血糖となる疾患です。血液中に残った糖は尿として排出されるため、「糖尿病」と呼ばれています。

インスリンとは？

インスリンは、血液中の糖を細胞内に取り込み血糖値を下げる際のカギとなるホルモンです。このインスリンの状態により、糖尿病は2つの種類に分けられます。

1. 1型糖尿病：インスリンが出なくなることによって起こる。
2. 2型糖尿病：インスリンは分泌されているものの効きが悪くなることによって起こる。

糖尿病が引き起こす症状と合併症

糖尿病になると以下の症状が現れることがあります。

• 喉が乾きやすくなる
• 体重が減少する

また、以下のような合併症が引き起こされることもあります。

• 心筋梗塞、脳梗塞、動脈硬化
• 毛細血管の障害（例：網膜症（失明の原因）、腎症、神経障害（進行すると足の切断の恐れ））

2型糖尿病の原因

2型糖尿病は、主に以下の原因によって発症します。

• 食事の偏りや食べ過ぎ
• 運動不足

特に、食生活の乱れや運動不足によって体に脂肪が蓄積されると、この脂肪細胞から放出される物質がインスリンの効きを悪くすることが知られています。

運動で改善しよう！

運動には次のような効果があります。

1. インスリンの効きを改善する。
2. インスリンの作用とは別の経路で血中の糖を取り込むことができる。

日々の運動を取り入れることで、健康維持が期待できます。

糖尿病予防におすすめの食事のとり方

糖尿病予防のために、次の3つのポイントを心がけましょう。

1. 偏った食事をしないこと
   脂質の多い食事（揚げ物やジャンクフード）を毎日食べたり、炭水化物など主食ばかりの偏った食事は避けましょう。主食・主菜・副菜の組み合わせを意識して、バランスの良い食事を心がけましょう。
2. 間食を減らすこと
   間食がやめられない場合は、ストックを少なくしたり、食べるものと量を意識しながら徐々に減らしていきましょう。
3. 適正な摂取エネルギーを守ること
   運動量が減ったり体重増加が気になった場合、普段より食事の量を抑えることが大切です。また、食べ過ぎたと感じたら、その分を運動で消費することも心がけましょう。摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスを取る意識を持つことが予防につながります。

まとめ

糖尿病は誰でもかかる可能性がある疾患ですが、生活習慣を見直すことでそのリスクを減らすことができます。特に、適切な食事と運動は予防の基本です。日々の生活の中で無理のない範囲で取り組み、健康的な体を維持していきましょう。