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映画鑑賞イベント「まちをつなぐ」のご報告
11月17日(日曜日)に、映画鑑賞イベント「まちをつなぐ」折り鶴上映会が開催されました。
約150名の方にご参加いただき、大盛況のうちに幕を閉じました。皆様からは「とても感動した」「医療・介護に携わるひとの思いが伝わった」「またこのようなイベントを開催してほしい」など、沢山の好意的なご意見を頂戴しました。
株式会社折り鶴代表取締役 井上拓民よりご挨拶
この度は映画鑑賞イベント「まちをつなぐ」に沢山の方にお集まりいただきありがとうございました。
人生100年時代といいますが、誰にでも老いはやってきます。いろいろな悩みをひとりで抱え込まずに地域の中で助け合っていくことが大切です。実は、私の母は、今年の6月に89歳で他界しましたが、実体験を通して感じたことを皆さんと一部共有させていただきたいと思います。
ここ2年くらい介護施設に入所していたところ、昨年末に腹膜炎で救急搬送されました。病院にて大腸がんが原因ということがわかり、進行の度合いや転移を見られたこと、嚥下困難な状況であることから緩和ケアを選ぶことになりました。退院後、母が慣れていた以前の施設に戻ろうとしましたが受け入れらないとの返答があり、途方に暮れることになります。中心静脈栄養や腹部のドレーン管理などで24時間看護師が勤務しているところでないと在宅医療が行えないからです。幸い、社会福祉士さんから、長期療養型病院かナーシングホームを紹介していただき、介護だけでなく医療の内容により適した施設があることを学びました。新しく入所したナーシングホームでは、家族との面談はもちろん、お泊りもOKとのことで遠方に住む妹家族との時間もたっぷりと作ることができました。母を温かい空気の中で送り出すことができたと思っています。
一連の母の看取りを通して、医療や介護の受け手側も、日頃から情報を集めたり、相談できる繋がりを持っていることが大切だと感じました。
折り鶴では、在宅で介護をしている家族の方や医療や介護の関係者を対象に、在宅医療と介護をテーマにした映画鑑賞や交流会等を実施し、地域の交流を深めながら在宅医療や介護に対する相互理解を図ることを目的に行ってまいります。開催の際は、お声をかけさせていただきます。
最後になりますが、日頃からご家族の介護を行う皆さまに対して、心から敬意を表します。介護をする中でお薬のことで何か困ったことがあれば最寄りのおりづる薬局グループにご相談ください。そして、何よりもご自身が健康を損なわないようお過ごしください。